スキマ時間でできる肩甲骨まわりの痛み対処法
こんにちは!
背ラピスト店主の岩上です。
肩甲骨まわりに痛みを訴える人が増えるのが、寒さが厳しくなるこの季節。
ただし、慌ただしい師走の時期はゆっくりと体をケアする時間が取れない方も多いでしょう。
今日はそんな忙しい方に送る「スキマ時間でできる肩甲骨周りの痛み対処法」です。
そもそも肩甲骨ってどこ?
そもそも肩甲骨がどこにあるか、と聞かれると意外と答えられないのではないでしょうか?
肩甲骨は、背中の上の方にある逆三角形の平らな骨です。
二の腕と上腕骨と合わせて「肩関節」と呼ばれており、体の中で動く範囲が最も大きい関節です。
肩甲骨まわりが痛くなる理由
肩甲骨周りに痛みが生じる理由のほとんどが「筋肉や骨・関節の不調」です。
本来肩関節はさまざまな方向に動かせる構造です。しかし、加齢や筋肉疲労が原因で肩甲骨を動かす筋肉が硬くなると、肩甲骨の動きが制限されます。
肩の表面の筋肉「僧帽筋」や、肩の奥にある筋肉「肩甲挙筋」など、肩に関連する筋肉の疲労した肩甲骨付近は炎症が起こりやすく、痛みの大きな原因となります。
また、肩関節の周囲には肩にかかる衝撃を吸収する組織があり、関節の動きを滑らかにしてくれています。
しかし、この組織の弾力が損なわれると炎症が起こり、痛みを感じるようになるのです。
他にも、五十肩や石灰性腱炎など、老化によって引き起こされる痛みもあります。これらは、突然肩に鋭い痛みが生じるのが特徴です。
内臓の不調の場合は病院を受診
肩甲骨の痛みは筋肉だけではなく、内臓の不調によって引き起こされることもあります。
狭心症や心筋梗塞によって、肩や腕に痛みが現れることがありますし、胆石症も右肩甲骨の下に痛みが生じる症例も報告されています。
また、大きく息を吸って痛みが強くなる場合、肺や心臓を覆っている膜や横隔膜に炎症が起きているかもしれません。
肩甲骨周りの強い痛みは病気が原因のこともあるので、我慢せずに医療機関を受診しましょう。
慢性的な痛みにはまずは温める
筋肉疲労が原因の痛みの場合、まずは体を温める対策からはじめましょう。
肩こりの痛みの最大の原因は、筋肉疲労と血流が悪いことです。
特に寒い今の時期は体が冷えて、血流が悪くなっていますので、疲労物質が筋肉の中にたまって痛みや不快感が生じやすくなっています。
毎日お風呂にしっかり肩までつかって、筋肉を温めることが大切です。
また、蒸しタオルやカイロなどで肩周りを温めるのも良い方法です。
ただし、低温やけどには注意してください。タオルやカイロが直接肌に触れないようにしましょう。
筋肉を伸ばすストレッチも効果的
肩甲骨周りのケアには、意図的に筋肉や筋(すじ)を伸ばすことも効果的です。
筋肉の緊張が取り除かれて、血液の流れがよくなります。
また、筋がやわらかなくなって、関節の動く範囲が広がることで、痛みの改善も期待できます。
ストレッチを行う時は、次の3点を意識してみてください。
- 伸ばしている部位に意識を向ける
- 気持ちいいと感じる程度にゆっくりと伸ばす
- 呼吸をとめずに、深い呼吸を心がける
スキマ時間でできる簡単ストレッチ
ストレッチやゆっくりと時間をかけて行うことが理想的です。しかし、仕事や家事で忙しくて、なかなか時間を取れない方もいると思うので、今回は時間がない人向けに「スキマ時間でできるストレッチ」を2つ紹介します。
ベッドの上で寝たままストレッチ
- 仰向けになる
- 手で痛い方の腕を支えながら、上にあげる
- 3〜5秒キープした後、手をおろす
仕事や家事の合間に壁ストレッチ
- 壁に向かって立ち、人差し指と中指を壁につける
- 指で壁をはいあがるように、腕を限界まで持ち上げる
- そのまま5〜10秒キープする
- 同じ動きを壁に対して体を横にして行う
それぞれ10回程度が目安となります。
年末年始は慌ただしい時期だからこそ、スキマ時間で自分のカラダを大切にする習慣を身につけましょう。
最後になりましたが、今年も背ラピストStoreのメルマガをお読みいただき、ありがとうございました。
来年も自分のカラダを整える習慣を身につけて、健康に過ごせるような情報を発信していきますので、よければお付き合いください。
では、本日は以上です!