暑くて寝苦しい夜でも……体温を下げて快適に眠る方法
こんにちは!
背ラピスト店主の岩上です。
夜もなかなか気温が下がらないので、「暑くて寝つけない・・・」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今日は、暑くて寝苦しい夜でも質のよい睡眠を取るために大切な「深部体温」のお話です。
暑い夜にぐっすり眠るための近道は?
暑い夜でもぐっすりと眠るための近道は、夜眠りにつく時までに深部体温をしっかり下げること。
深部体温とは「体の中の脳や内臓の温度」のことで、体の表面の皮膚温度より0.5度〜1度ほど高くなっています。
また、深部体温は1日の中で変動しており、朝から夕方にかけては上昇し、そこから徐々に下がっていきます。
深部体温が下がり脳や内臓の働きがゆるやかになるにつれて、体が活動モードから休息モードに切り替わっていくわけですね。
逆に、深部体温が下がりにくい体はいつまで経っても休息モードに入らず、眠る準備も整いません。
手足から熱が放出されて、深部体温を下げる
では、体はどのように深部体温を下げているのか??
答えは「手足の血管を広げて熱を放出している」です。
眠る前の赤ちゃんは手足がぽかぽかと暖かくなっていますよね?
この時、赤ちゃんの体の中では皮膚近くの毛細血管から熱を外に出して、深部体温を下げる仕組みが働いています。
この仕組みは大人でも同じ。熱を外に逃がして深部体温を下げることが、質のよい睡眠を取るためには大切です。
冷え性の人がなかなか寝つけないのも、手足の皮膚温度が低くて十分に熱が放散されずに深部体温が下がらないため。
では、深部体温を下げて、快適に眠るためにはどうすればいいのか?
3つのポイントをお伝えします。
早朝の散歩で体内時計をリセット
深部体温のコントロールは体内時計が担っています。
体内時計は24時間より少し長い周期になっているため、ずれを防ぐには毎日のリセットが必要です。
体内時計のリセットに有効な方法が太陽光を浴びること。
朝は同じ時間に起きてお日様の光を浴びることで、体内時計が正常に働き、体温の変動も規則的になります。
また体を動かすことで体温も上がるので、日光浴も兼ねた早朝の散歩がオススメです。
夏でもぬるま湯につかる
夏は入浴をシャワーだけで済ます人が多いですが、暑い時期でもしっかりと湯船につかりましょう。
入浴は副交感神経を優位して体をリラックスさせるとともに、深部体温を上昇させます。
体温調整機能によって上がった深部体温は下がっていくので、スムーズに眠りにつくことができます。
一方、シャワーでは皮膚の表面温度が上がるだけで、深部体温にはほとんど影響がありません。
眠る1〜2時間前、38℃〜40℃のぬるま湯での入浴がオススメです。
夏は汗をかきやすい時期ですので、水分補給も忘れずに!
冷房で寝室を涼しく 下げすぎは禁物
就寝前には寝室に冷房をつけて、部屋の中を涼しくしておきましょう。
部屋の温度が低い分だけ手足から熱を放出しやすくなります。
ただし、部屋の温度を下げすぎには注意しましょう。
手足が冷えて皮膚の血管が収縮し、深部体温が下がりにくくなります。
直接冷房の風が体に当たることも冷えすぎの原因になるので、冷房の風の向きもうまく調節してください。
ちょっとした習慣で快適な睡眠を
今回紹介した深部体温を下げるポイントは、どれも難しいものではありません。
ただ、日常の習慣を少し変えるだけ。
それだけで寝つきが良くなる、朝スッキリと起きられるといった実感があれば嬉しいですよね。
あなたも今の習慣を少し変えて、これから続く暑い毎日も質のよい睡眠を取って乗り切っていきましょう!